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January 09, 2008

改めてコンビニを考える

今年の正月は例年になく忙しかった。
娘の卒業論文を手伝う羽目になったからである。
卒論のテーマがコンビニの現状と今後の展開であったため、私の仕事とも関係するのでコンビニ関係の資料収集を受け持つことになった。その中で私も改めていろいろなことを学んだ。

○1927年からアメリカでセブンイレブンをチェーン展開していたサウスランド社と日本のイトーヨーカ堂がライセンス契約をし、1974年5月、セブンイレブン豊洲店がオープン。これが日本のコンビニ1号店と言われているが、実際には1969年に豊中市にマイショップ(マミー)がオープンしていること。

○セブンイレブンと並ぶローソンについては、その1号店が1975年6月に豊中市南桜塚にオープンされていること。

○POS(販売時点情報管理)は知っていたが、男女別・世代別に、誰が、何を、何個買ったのかというデータを収 集するPOSレジが、これら会計作業以外にも宅配便受付、公共料金収納代行、チケット発券、廃棄登録、入金・返金登録、精算など、サービス業務や店舗オペレーション業務などにも活用される優れものであること。

○左回りの法則、通常のコンビニは入り口を入ると右側に雑誌売り場があり、そのまま進むとドリンクコーナー、デザートコーナー、弁当という順で最後がレジになっているレイアウトが標準的で、このレイアウトは行動心理に基づいて配置され売上げにも影響があること。

○同じチェーンでも地域により扱う商品が異なる、例えば、味噌汁は地域によって「赤味噌」も「白味噌」も「合わせ味噌」もある。地域によって生活習慣や味覚が違うため、地域に密着した品揃えと、弁当などのファーストフードは地域の嗜好にあわせ、調味料やダシの味を変えて商品開発を行っていること。

○コンビニ商品の売れ残りは店舗負担が原則、従って、生鮮商品は取り扱いを行わないのが基本、このような中で、大半の商品が税抜き99円で買える「SHOP99」に代表される「生鮮コンビニ」が登場、この成功に大手コンビニ各社も追随しており、ローソンは「STORE 100」、サークルKサンクスは「99イチバ」を展開、既存店の店内に野菜売り場を設ける次世代型コンビニもオープンしていること。

○コンビニは24時間365日営業の利便性を売りにした定価販売が常識、しかし、ドラッグストアや生鮮コンビニ(SHOP99など)の成長によって、利便性だけでは勝負できなくなり、期間限定のセールやクーポン券配布による値引きも行われ始め、さらに自社オリジナルポイントカードによる固定客の獲得、会員特別値引きやポイントの特別加算、クレジットカード会員には曜日による値引き(概ね5%程度)も行われていること。

○ゴールデンラインとは自然な目線で視界に入る高さのラインで、目線の高さが基準なので、顧客によりゴールデンラインも変わり、子供向けの玩具や駄菓子コーナーは、子供の目線にあわせてゴールデンラインを低くしていること。

○コンビニの新たな展開事例として、昨年7月、山下公園に子育て応援店舗「ハッピーローソン」が開設された。 ハッピーローソン山下公園店は、横浜市とローソンがコラボレーションし、子育て家族にとって便利で楽しい店舗 として横浜市観光情報を提供するほか、「横濱001」ブランドのグッズや食品も取り扱う。横浜市の公募にローソンが応募し出店が決まったとのこと。
 ローソンは創業30周年記念として「未来のコンビニを考えよう」をテーマにアイデアを募集、このときの最優秀賞が三重県在住の花井みさとさんのアイデア「子育て応援コンビニ」。その後、ホームページで子育て応援に関する声を募集し、同時に「ミッフィー」の作者として有名なディック・ブルーナと提携して、ミッフィーをプロジェクトのシンボルキャラクターにした。2006年12月、そのコンセプトショップとなる「ハッピーローソン日本橋店」を期間限定営業でオープンさせたこと 等々。
 
 今や全国で4万店を超えたコンビニ。スーパーマーケットとは異なる業態であるコンビニは、24時間365日営業を基本に、30年かけて改善に告ぐ改善を重ね、30坪という小さな店舗に食品、雑貨、日用品など約3000アイテムの商品を揃え、電気、水道、ガス、電話といった公共料金の収納代行やコピーサービス、映画前売り券やスポーツ観戦券などのチケットサービス、宅配サービスやインターネットショッピングでの商品の受け取り、銀行ATMや郵便ポストの設置など公共性の高い生活インフラとなった。
 しかし、既存店は苦戦し売上高は横ばい、「生鮮コンビニ」等他業種との差別化、24時間営業と風紀・治安問題、環境問題や高齢社会への対応等々、様々な課題はあるにしても顧客ニーズに合わせた改善の取り組みは凄いの一語に尽きる。(2008.1)

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